〜食品に対しての私共の考えかた〜 潟Iフィスツーワン代表取締役 櫻井史標
すべてのものの考え方の根源


子供のころから運動を教えてもらっている師匠の影響で高校生の頃から「食べ物」や「せっけん」など、
身体に使う物に対して興味を覚え、気を使うようになった。
合成洗剤と石鹸の違いに始まり、牛乳、歯磨き粉、そして農産物、残留農薬の問題や、環境ホルモン
アレルギー等々あるときから、全てが一つであると思うようになった。
基本構造はすべて一緒だと。
現在の荒んだ食品業界の原因、その根本にあるのは

【効率】【儲け】【無責任】主義だと思う!

食品業界に対する不信感

醤油でもみりんでも加工食品でも、昔ながらの作り方をすると時間も手間もかかる。
そこを添加物などで補う事により、時間の短縮とコストの削減が可能になり、儲け第一主義に走り、
臭い物には蓋をし、製造者責任・プロ意識(恥)を捨て、守るべきモラル、品質を蔑ろにした結果が今の状況だと思える。

今、巷にあふれている食材や加工食品、何も考えずにこれらを日々食べていると知らないうちに
身体に害のあるものを摂取する事になる。
そう考えると、自分で調べ、探し、何は食べても大丈夫で、何は避ける必要があるのか見えてきた。

当初は商品のイングレ(商品成分表示)をみて、色々判断していたがここにも落とし穴があった。
それが「一括表示」と言う抜け穴!数種類の香料などの化学物質を使ったとしても、此れはただ「香料」とだけ表示すればよい。
また、サンドイッチなどに使う「ハム」、此れにはかなり多くの合成添加物などが使われている事が非常に多い、
にもかかわらず、ハムサンドの表示では「ハム」とだけ表示すれば許される。

パキスタンと私

さて、日々そんな事を気にしていた8年前、私は某通信機器メーカーの下請けでエンジニアをやっていた。
品質管理部での製品検査や政府系防災無線などの保守や新設の仕事をしていた。
そんな折、会社からパキスタン行きの話があった。
勢いで「いきます」とは行ったものの、「さて、パキスタンって何があったけ?」
最初に出てきたのは「インダス文明」次は・・・・・・・・・何も出てこなかった。
途端に不安に駆られた、「水はあるの?」「電気は?」「食べ物は?」「言葉は何?」と。

会社帰りに本屋に立ち寄り、パキスタンの観光ガイドを探す。
5軒ほど探して回りなんとか見つけたのをよく覚えている。

1999年1月末日、私のパキスタン初日、深夜到着したイスラマバード国際空港。
薄暗く、あまりというより、悪い印象しかなかった。
仕事の都合上、持ち込んだ荷物も一人で200kg、もちろん通関では揉めにもめた。
数時間を通関で費やし、憔悴しきってホテルに向かった。

しかし、約8ヶ月の滞在で私のパキスタンに対する印象は徐々に変わっていった。
とても良い人達と出会い、可愛がっていただき、日に日にパキスタンが面白くなってきた。

中でも一番お世話になり、今でもお世話になり続けているのが「NIPPA Group」の督永さん親子と大住さんである。
在パ20年以上の大先輩、事あるごとに色々とアドバイスやサポートを頂き、気がつけばプロジェクトメンバー11人中、
パキスタン滞在を楽しめたのは
唯一私だけだったようだ。

赤い岩塩との出会い

その後、仕事とは関係なくパキスタンを訪れるようになり、気がつけば仕事を辞め、督永さんと仕事をしていた。

「パキスタンをもっと日本の人に知ってもらおう」
「テロや核実験の国ではなく、いいものが沢山ある国だと言うことを」

元々のNIPPAの理念に基づき始めた商売。

「いい物」=「高級品」
 と考えていた当時、絨毯や骨董から始めたもののやはり違うことに気が付いた。
もっと一般の人の手短かな所にパキスタン製品がないことには「良いパキスタン」を知ってもらえない、
そう考え思い悩んでいたときに思い出したのが、パキスタンの「赤い岩塩」だった。

前職での滞在中、パキスタンのラホールと言う町で、熱中症にかかりかけた事がある。
朝から現場に出て、夕方まで出たり入ったりの仕事。
もちろん水分補給は十分にしていた。しかし、夕方になり、立っていられない。
まるで酔ったように、膝に力がはいらない。運転手に頼み水を買ってきてもらった。
その時、運転手が水と一緒に差し出してくれたのがピンク色の小豆ほどの塊。

「一緒にこれも飲んで下さい」と運転手、私の調子がおかしいのを察してくれたようだった。
『これは何?』と聞くと
「ナマックです」との答え。
『?????』英語名は?
「知りません」
『・・・・・』

かなりの不安に駆られつつも、思い切って水と一緒に飲み干す。
数分後、『あれ?』
なんともない、普通に立てるし、歩ける。
後々その物体の正体を聞くと【岩塩】でした。
生まれて初めて、白色以外の塩を見た事、そして、その塩で救われたこと。
この2つがとても印象深く残っていました。
その後幾度となく、観光化された岩塩鉱山を訪れ、毎回感動させられた。

扱う商品をパキスタンのピンクの岩塩と決めた所までは良かったのだが、問題もあった。

自分の納得できる食品の品質

それは日本マーケットに向けた品質管理と品質維持。
当初は私が現地に120%つきっ切りになり指導、日本の消費者の皆さんから

「あー、パキスタンの商品ではしょうがないだろう」
「所詮こんなもんか!」

などと、後ろ指を差される商品だけは出したくなかったし、出してはいけないと他の商品に決して
劣らない物を作り出すことだけを考えていた。
この気持ちは今も変らない。
そのために当初は一輸入商社的商しか考えていなかったのですが、採掘から全てを自分の下で行う事となり、
商売といえないほどの費用と手間がかかってしまった。

ちなみに現地管理職(検査官)を育てるのには2年以上もかかった。
「ゴミはゴミ箱に捨ててください」から始まり、異物除去の気の遠くなるような作業等。
とても厳しい仕事を覚えてもらうのに、数十名の人間を雇い入れては辞めていき最後に残ったのは2名。
私の思い入れを理解してくれ、自分の国、自分の商品に誇りを持って作業してくれる彼らは今ではとても頼もしく思える。

過剰とまでいえる日本の品質基準、 しかしまじめにそれを守っている業者はどれほどの物なのか。
はなはだ疑問ではありますが、わたし自身が気にかけていた以上、決して手を抜くことは出来ない。
前出の師匠に
「此れが私が扱っている商品です!」
と胸をはって差し上げられる製品でない以上販売してはいけないと考え、パートナーの意向も省みず品質第一で現在に至っている次第。

商品を販売する以上、それがまして人様の口に入るものであればこそ、常に100%をめざし、
ご購入頂いた方々に安心して使って頂ける事、

「下請けが作っているから」や
「うちは輸入販売だけだから、現地は良く分らないんだ」

などと言って、逃げるのではなく製品に対して全責任を負う以上、全てを把握する事、
この2点だけは決して譲ることなく歩んでいく所存。

自然のバランス

最後に、際近気になっていることがあります。
「○○は身体にいい」「××は良くない」という記事やTVを良く見かけます。
しかし、ちょっと違うと思います。

「身体に良い食品」という物は無いと思います。

「身体に害がない食品」と「害をなす食品」この二つで考えると今巷にあふれているような、
間違った健康神話はなくなると思う。
身体にいいから多く取る。身体に悪いから取らない。
「塩は身体に悪い、高血圧になる」などもこれに当ると思います。
しかし、掘り下げれば悪いのは「塩」ではなく「塩化ナトリウム」であると思えます。
なぜ「塩」が「塩化ナトリウム」に化けたかと言えば上記の【儲け主義】【効率主義】であったかと思います。

「塩」がイコール「塩化ナトリウム」でなかった時代、海塩を「にがり抜き」や「焚き塩」にして使っていた時代には
塩分の取りすぎによる高血圧などの疾患が問題にされていたのでしょうか?

数年前「にがり」がもてはやされました。
もちろん、「にがり」塩化マグネシウムも身体には重要なミネラルですが
必要以上に取るとどうなるか、塩化マグネシウムはどういうものか考えれば
分かることなのに、プラス面のみに焦点を当て、マイナス面を見ない。

おかしいと思います。

是非皆さんには考えて欲しいと思います。
家計簿を作るとき、収入項目しかみない人はいないと思います。
収入と支出の部を見比べると思います。
食品を選ぶときにも、同じことをして欲しいと思います。
消費者皆さんが、もう少し、食品について目をむけ、本物の食品に気をかけていただければ、
メーカー側のスタンスも代えることができるのではと
希望しています。

少なくとも、そう信じて私はパハール岩塩を商っています。
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