歩き方と靴の減り方の話 その2

使い始めて1ヶ月目の靴のカカト

5月25日に始めた靴記録!!約一月が過ぎ、中間報告です。
5月25日から6月24日午前までのこの靴での歩行距離90459.55m歩数にして122,907歩でした。
そして90㎞以上を歩行した靴底はというと・・・・・

歩行詳細

かかとはほとんど減っていません。
若干左足のかかとが右足に比べ減っているかな?という感じ。
まぁ右膝の前十字靭帯が切れている事を思えば右足をかばって左足に負担がかかって当然なのですが・・・・

一番減っている箇所は、両足共に第2、第3指の付け根部分より若干足首より。
重心軸と地面の設置位置が一番減っているようです。
我ながら良い重心バランスだと一人、ニヤリとしております。

面白い物で、正しい姿勢、正しい重心バランスを意識して歩くと靴底はあまり減らないようです。

私が歩く際に気を付けている事。
1:正中軸と重心軸を整え、意識する事。
2:骨盤の角度。へそからまっすぐ伸びた線が約3m先の地面に刺さる角度
3:足の人差し指の向き。足の人差し指もしくは人差し指と中指の間が真正面を向く事。
4:全身の力を抜く事。
5:上下運動はしないように動くこと。
以上5点です。

前回はざっくりと3つと言いましたが、今回はちょっと詳しく書いてみました。

皆様もぜひご自身の歩き方、重心バランスを意識してみてください。

転ぶ理由

よく転ぶ女性スタッフ

スタッフの女性がよく道端でけつまづきます。
地面を見ても何もない所で・・・・・
当人的には昔はリレーの選手にもなった体力自慢なのですが・・・・
原因としては色々と考えられますが、意外と多いのが自分のイメージ上の体の動きと実際の動きのギャップです。
自分では5㎝以上足を上げているつもりがじつは2㎝も上がっていなかったり。

ちょと気になったので実際の体の動きと、自分のイメージする動きにどれだけの違いがあるか、試してもらいました。

先ずは目をつぶり、両手を水平に広げてもらいます。
自分で水平だと思った位置で止め、目を開くと・・・・
結構水平ではなかったりします。
写真のとおり、右手がちょっと上に行ってますよね。

これと同じことを足でもやります。
片膝を持ち上げて太もも前面が床と水平になる所で止め確認します。

こうして自分の体のイメージと実際の動きを校正してあげるとけつまづく事も少なくなると思います。

イメージと実際の動きの校正が整ってもまだよくけつまづく場合は体のバランスを整えてあげたり、隣り合う筋肉がそれぞれ干渉していないか等治療が必要だと思います。

まずは自分でできる校正をお試しください。

むくみの話

最近街中で明らかにリンパの巡りが悪そうな方々が目につきます。
なぜ他人のそんなことが分かるのか?っとお叱りを受けそうですがポイントとなる見極め方が色々とあります。
もちろん口では説明しにくい感覚によるものも多々ありますが・・・・

説明ができるポイントで言えば、肌質、細かい吹き出物、下顎角内側のむくみ、呼吸の浅さなどがあります。

私自身も油断しているとリンパが詰まってしまいます。
そんな時は呼吸を意識して、リンパが流れるようにもっていきます。
大抵はこれで流れがよくなるのですが、ひどい場合は呼吸に合わせて外からのアプローチを加えます。

顔面で言えばまずは顔の中心、生え際から始め耳の前にこれを5回ほど、次いで耳を超えるように耳の後ろから首、
鎖骨へと送り出すように指を走らせ、リンパを送ります。
さらに、目の上から耳の前、目の下から耳の前へ、顎先から耳の前と同じように行い、
それぞれ最初と同じように耳の前から頸部、鎖骨へと送ります。

入浴中や就寝前にこれを行うと、寝つきもいいし、寝起きも爽やかです。
もちろん個人差はあるのでご自身でお試しになってください。
ちなみに、事前に水分を取ることをお心がけください。

普段はあまり意識しないかも知れませんが、自分の呼吸を意識し、呼吸が体内に巡る感覚を意識すだけで、
体調を整えられると思います。
是非一度、自分の呼吸を意識してみてください。

足湯で判る事

パハール岩塩で足湯中

東洋医学的に言うと、人の体にはいくつかのタイプがある。
超大まかに分けると、体内の水分が足りないタイプ「虚」と体内に十分な水分がある「実」
この二つです。
またそこに陰と陽が加味されたりなんだりと細分化されていきます。
さて、当院で体験していただく足湯、10分間で何が分かるか、というと、このタイプがある程度わかります。

例えば体の温まり方の違いで、虚・実の判別がつきます。
また、熱の伝わり方でどこに滞りがあるかなどが分かります。

こういった事を参考にその後の治療の方向性を考えます。

例えば、お湯につかっている部分は温まるのに体のほかの部分は全然温まらないという場合、
「虚」もしくは「気帯」などが考えれれます。
「気帯」とは気の巡りが悪くなり滞っている状態です。

一口に治療と言っても「虚」と「実」の方では、治療法もちょいと違います。

贅沢なパハール岩塩足湯、体を温めほぐす以外にもその後の治療にかなり参考になる情報が得られるんです。

患者さんの体がどうなっているのか、それを知ることが治療者にとっても患者さんにとってもとても大切な事だと思います。

 

 

手の話

手のひら断面図

治療がとても難しい部位があります。
それが手指です。
柔道整復学の教科書には「No mans land」と称しこの部位の損傷は専門医へ託すとあったぐらい。
細い指の中に動・静脈がそれぞれ4本、神経、筋腱、靭帯等々てんこもりです。
私も約5年前に人差し指を挟まれ、第二関節の靭帯を痛めた時は治療に半年ほどかかり、

それでも元のように治ったとは言えない状態でした。
それが、3年前、学校へ入学して早々、手技マニアな先生に相談したところ
「骨絡がずれてるね」と言われ、さくっと治していただきました。
以来事あるごとにその先生を捕まえては色々とご指導頂き、今に至ります。

昨日、知人の手を見させていただき、治療を行ったのですが映像で確認すると思っていた以上に
結果が出ていなかった事に悩んでしまった次第。
改めて資料を引っ張り出し、何が足りなかったのか、何を見落としたのか自分なりの結論をだしてそれをご本人へ伝え、
ご自身で調整ができるように手技の方法を写真で紹介致しましたが・・・・・・
やはりその場で結果が出せなかったのは私の腕のなさです。

自分の体を少しでも良くしたいと、足を運んでくださる皆様へ
期待に反するような事がないよう、日々の勉強が大事だと改めて思い知らされた一日でした。
「日々之精進」